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アロマ成分と温度受容体TRPチャネルの関わり合い(I);メント−ルによる嚥下(えんげ)障害改善 高ヒット
2015-10-5 10:03 投稿者: Monjyu (記事一覧) [ 705hit ]
嚥下障害改善に関わる温度受容体は?


 先日のコラム(2014-4-8)で、メント−ルは温度受容体TRP(Transient Receptor Potential)M8チャネルに結合して冷感を引き起こすことを述べました。実はこの温度受容体TRPチャネルは、嚥下(えんげ)障害と深い関係があります。皮膚と同様、口腔内には高温から低温までの温度受容体が分布しています。様々な温度の飲料水で嚥下反射を調べると、低温(30℃以下)と高温(60℃以上)で嚥下反射がよく起きることから、温度受容体TRPチャネルのうち、高温センサ−TRPV1とTRPV2、低温センサ−TRPM8とTRPA1の4種類が嚥下反射の活性化に関与すると考えられています。  
 ところで、65歳以上の高齢者の死亡原因は、65歳未満と異なり、肺炎が死亡原因の上位にきます。そして高齢者の肺炎のうち、半分以上は誤嚥性肺炎と考えられています。これは老化や、脳血管障害をはじめとする様々な疾病による嚥下反射の低下が大きな要因となっています。お餅などをのどに詰まらせる事故も65歳以上の高齢者が大部分です。ではどのようにすれば嚥下障害を改善できるのでしょうか?  
 先に述べたように、嚥下反射には高温受容体TRPV1とTRPV2チャネル、低温受容体TRPM8とTRPA1チャネルが関与しているので、それぞれの受容体に結合し、刺激する安全なものを用いれば、嚥下障害の改善が期待できます。図に示したように、低温受容体TRPM8チャネルに結合するメント−ル(ハッカやペパ−ミント)、低温受容体TRPA1チャネルに結合するアリルイソシアネ−ト(ワサビやマスタ−ド)などがその候補であり、実際嚥下障害の改善がみられます。図には書いてありませんが、高温受容体TRPV1チャネルに結合するカプサイシン(トウガラシ)、クエン酸、酢酸なども高温受容体TRPV1チャネルを刺激し、嚥下反射を誘発します。  
 実際、嚥下反射の遅延した高齢者に対し、メント−ル溶液を口に含み、嚥下反射の起きた時間を測定すると、メント−ルは高齢者の低下した嚥下反射を濃度依存的により強く改善する(嚥下反射の時間が短縮する)ことが報告されています(海老原ら、参考文献参照)。最近では、メント−ル入りのゼリ−が嚥下障害の改善のために使われています。かおり(アロマ)分子は嗅覚受容体に結合するだけではなく、メント−ルのように嗅覚受容体以外の受容体にも結合し、身体の様々な生理作用に影響を及ぼしている可能性があります。 (by Mashi)  

参考文献: Ebihara T. et al., :Effects of menthol on the triggering of the swallowing relax in elderly patients with dysphagia. Br. J. Clin. Pharmacol., 62, 369-371 (2006)
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